幼児の英語学習はいつからがいいのか

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こんにちは。イギリスで3姉妹のバイリンガル子育てをしているナギです。

幼児期の英語教育について、いつからがいいのか。子どもにバイリンガルになってほしいけど、幼少期に無理に英語を学ばなくてもいいのでは、大学生や社会人になって留学しても遅くないのではないかと考えている方もいると思います。

バイリンガル教育については、海外でも様々な研究がされており、「言語習得は6歳までが黄金期」、「10歳の壁」等の言葉があるように、研究者によって多様な見解が存在ます。そのため英語を始める時期について、子供を育てる親御さんはいつがいいのか悩まされますよね。

こちらの記事では日本にいながら、ネイティブのように英語を習得するにはいつから始めるといいのか、についてまとめてみました。

0歳~6歳は英語習得の黄金期

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生後12ヶ月までの英語はメリットだらけ

【子供は乳幼時期から母語と外国語を聞き分けれる】

人は生後12か月の間に、脳の中で母語とそうでない言葉を選別する能力を身につけるそうです。生後0歳の赤ちゃんは、聞こえてくる言語を『音』として脳にインプットさせます。この音が脳の中で構築される言語の土台となり、生きていくために学習できるよう耳や脳の機能が、母語を優先的に聞き分けるようにつくられるそうです。

一方で、2つの言語を聞いて育ったバイリンガルな赤ちゃんは、生後4か月の頃から二つの異なる言語の違いを聞き分け、脳の中でそれぞれで情報処理する能力があるそうです。聞こえてくる音の差異をキャッチし「これは日本語」、「これは英語」と区別する事が出来るのです。つまり、バイリンガルな赤ちゃんの脳には母語が2つ作られるのです。

よく外国語をあまり早い段階から教えると、母語である日本語を習得するのに影響を与える、母語を学習するのに邪魔になると心配する声があります。しかし、脳の優れた情報処理能力によって、外国語(英語など)の習得は母国語の習得に影響を与えません。

むしろ、脳の中で「必要な言語」(母語)を確立する最初の12ヶ月という期間を過ぎると、その後に聞く言語は外国語(重要度の落ちる言語)として認識してしまうのです。要するに生後12ヶ月間に日本語と一緒に英語を教えると、英語も脳の中で必要な言語、或いは意味のある言語として残るのです。0歳の頃の英語の習得って、実はメリットだらけだったんですね。

英語習得は遅くても6歳まで

60万人を対象としたある研究結果によると、17.4歳で言語の基礎を習得する時期が終わるとされています。そのため言語習得までの必要な期間を考慮すると、遅くても10-12歳までには言語の学習を始めなければなりません。

しかし、『発音や抑揚』に関しては6歳までがよりネイティブらしく発音できる黄金期だとされています。7歳を過ぎると、発音を自然に身に付きにくい傾向があるとされます。もちろん個人差がありますが、頭が柔らかい6歳頃までには英語を始めることがより適切な時期だと考えられます。

幼いころに習得した自然な英語力は、たとえ成長する過程で多少のブランクがあったとしても、後から比較的容易に取り戻すことができるという研究結果もあります。ですので、むしろ早い段階から英語を教えて損することはありません。

「母国語が安定する段階から外国語を教えるべきだ」という主張は事実では無いようです。

バイリンガルとモノリンガルの言語習得に差は無い

幼児期の発話(初めて話す)時期には、非常にばらつきがあります。アメリカの研究によると、アメリカ国内の言語遅延と診断された子供は、5人に1人と結論を出す程、母語を習得する成長過程にも大きく個人差が発生します。この過程で、バイリンガル(やマルチリンガル)な環境で子供を育てる親達が、言語遅延の原因は外国語の習得だと結論付けてしまうのです。

しかし、多くの研究結果によると、モノリンガル(一つの言語のみ習得)とマルチリンガルな子供の言語習得するスピードに大きな差異は無いと主張しています。たとえ、バイリンガルな子供に言語遅延が見られた場合でも、8ヶ月~15ヶ月の正常範囲内だったそうです。その後、子供が2語文(2つの単語を並べて話す事)が出来るようになると、モノリンガルと同じスピードで言語を習得しだしたようです。

まとめ

  • 0歳の赤ちゃん時期からでも英会話をするメリットはある。
  • 日本でネイティブの様な英語を習得するには6歳までが理想である。
  • 英語の習得は早ければ早い方がメリットだらけ。

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