多読で子供の英語力が伸び始めました

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イギリス北西部で3姉妹のバイリンガル教育をしているナギです。

もともと自身の英語の勉強や、子供のバイリンガル教育に関心があるので、普段から言語教育に関する研究や、言語学者の理論、または自国で英語力を伸ばした先輩ママ達の経験談などリサーチしていました。そこで分かった共通点は、「多読」が言語を伸ばす一番の方法だという事です。

本を読む事は、言語力だけで無く心の情緒を整えたり、子供の知的好奇心を満たしたり、創造性、探求心、集中力、知恵、他文化の理解など、本を沢山読むことによってもたらす利点はご存じのとおり沢山あります。

我が家の娘達も、バイリンガルな環境にいるためモノリンガルな子に比べると、どうしても日本語も英語も語彙力は落ちます。とっても中途半端。。。

特に長女は現地の学校に通っていますが、日本語が母語なので英語の習得に苦労しています。娘の語彙力・表現力をもっと伸ばせれるよう英語の多読に力を入れる事になりました。

こちらの記事では、日本語ではなく英語の絵本の多読について紹介します。

 

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多読で娘に現れた変化とは

長女は時間があれば本を読むような「とびきり本が好き!」というタイプではありませんでした。夜寝る前に、英語の絵本の読み聞かせや、学校の宿題の本を毎日読むくらいでした。正直、私自身それで満足してしまっていたので。その他で、自主的に本を好きで読む事はありませんでした。

最初に本を読む量を増やすのに、色々試行錯誤はありましたが効果が表れました。

語彙力がしっかり伸びてる

本を読む量が増えてからは、明らかに語彙力が伸びてきました。

本の中で触れた(普段の会話には出てこなかった)新しい単語や英語の表現などを、どんどん吸収しているのが見てわかります。

先日の出来事で言うと、娘が読んでいた本に”Swallow”(スワロー)という単語が出ました。娘に「Swallowって何?」と聞かれ、スマホで検索しようとすると「ちょっと待って!思い出した。そういえばこの本にもあった。」と言って、本棚にしまってあった一冊の絵本を取り出して、鳥の絵を見せてくれました。以前読んだ他の絵本にもSwallowが登場しており、その時「ツバメ」だったと思い出したのです。Swallow以外にも、分からない単語があった時、同じように他の絵本で読んだ文章を思い出すようになったんです。ささいな変化ではありますが、色々な本を読むことで以前覚えた単語を思い出し、更に強く記憶するプロセスを経験していることを感じました。一緒に本を読みながら娘の語彙力が、確実に伸びていると実感しました。

 

本を前より好きになった

とにかく娘に「本を読むことは楽しい!」と感じさせるために、娘の好きな植物の本を買ってみたり、プリンセスの本、有名なイソップ童話の本なども色々買い与えてみました。その中で娘がハマったのが「Baba Yaga」と「Rumpelstilskin」というちょっと怖い本でした。

 

子供向けの絵本なので、ホラー要素というより怖い魔女と意地悪な小人のキャラクターが登場する本なのですが、怖いけど次の展開が気になるようで、一人で読んでしまいました。

言語学者の言語学者のスティーブン・クラッシェン氏も、「外国語だという事を忘れるくらい面白い本に出会う事が、その言語を伸ばす一番の方法」と言っていました。

文字数の多い本に抵抗が無くなった
英語の児童書

娘に買い与えた本の中には、絵本だけでなく長編作品もありました。理由は、娘に本を通して想像力を育てて欲しかったからです。本を買う前に娘に相談すると、イギリスで有名な児童作家のRoal Dahl(ロール・ダール)の”Witches”を選びました。 

この本の対象年齢は、8-11歳で、300ページの長編作品でしたが、学校で先生が少し読んだ事があったようで、試しに買ってみる事にしました。

さすがに娘一人で読むのは無理があると思ったので、本を読むときは娘と私(あるいは旦那さん)と交互に読む事にしました。本自体は長いストーリーなのですが、Chapterが細かく分かれているので、ちょうど面白いところで一つのチャプターが終わります。次が気になるので、難しい表現もあって頑張って読み続けることが出来ました。また、娘の好きな少し怖いストーリーだったのもあり、2週間で全部読み終えました。途中で飽きると思ったのですが、最後まで読むことができたので少し驚きましたが、娘と私と変な達成感を感じました。

この流れを止めたくなかったので、”Witches”を読んだ後、同じ著者の「Matilda」(200ページ程)を読みました。本好きなマチルダという天才少女のストーリーです。 

娘の興味を引き続けれたのは、本を読んだ後に映画を良いタイミングで見たのも良かったと思います。本のストーリーと映画の展開を比べられ、本を読んで想像した自分のイメージとの違いを楽しめたからです。最初に読んだ本が、二つとも映画化されていたのは良い選択でした。

前は娘に分厚い児童書に買おうと考えもしませんでしたが、Witchesを読み終えた後は、抵抗が無くなりました。以前の娘には想像できない姿です。

多読を成功できた環境

多読は良い事だと頭で知っていても、日本語ではなく英語なので実践することは難しいです。方法はたくさんあるかもしれませんが、私が見つけた方法は以下の通りです。

ステップ1.普段から絵本に触れる環境を作る

まずは、英語の本を読む環境づくりです。簡単な絵本で良いので、まず英語の本に触れる事からです。少しでも英語での読み聞かせをしていれば、子供が英語の本を読むときのハードルもさほど高くありません。

ここで親の英語の発音について心配される方が多いと思いますが、私の考えは特に気にしないです。理由は、海外には色んなアクセントの英語を使う外国人がたくさんいるからです。みんながみんな完ぺきなアメリカ英語やイギリス英語を使っているわけではありません。イギリスにはインド系、アフリカ系、中国系、東ヨーロッパ系など、人種も多様で独特なアクセントを使う人達が暮らしています。意味が通じれば、ネイティブは発音なんて大して気にしていません。それを海外に住む私自身が感じています。

大切なことは、「英語の意思疎通が出来るか」です。本を読み続ければ、ネイティブのような生きた英語表現は自然と身に付きます。子供の頃は、まず英語で絵本が理解できる事から始める事が、今後の英語力を伸ばしていく土台だと思っています。

もし、どうしても発音にこだわりを持つのであれば、まずはフォニックスに力を入れて、親も一緒に発音を学ぶことをお勧めします。また、オーディオブックやYoutubeでの朗読チャンネルを利用すれば、英語のアクセントをきれい学べます。

ステップ2. 簡単な絵本を読む事が出来る

英語の本を子供に読ませるのであれば、フォニックスを学ぶのは基本中の基本です。日本語のひらがなが、読めない状態で絵本を読むのは無理があるのと一緒です。

娘の場合、入学当初(4歳の頃)はフォニックスが頭に入るまでは、常に楽しいばかりでなく苦しい時期もありました。それでも、たくさん褒めてあげて、何とかギリギリのラインでしたが、モチベーションを持たせながら、(ORTなどの)リーディング教材を読む特訓を続けました。この苦しい時期を乗り越えると、絵本のストーリーも段々面白くなってきます。何かを学ぶことは楽しい事ばかりではありませんからね。少しの困難はつきものです。

ステップ3. 好きな絵本が見つかるまで絵本を買う
英語の絵本

子供も個性があるので、科学が好きな子もいれば、サッカーが好きだったり、冒険が好きだったり、料理が好きだったり、その子の「好き」を英語の絵本と結びつけると、本との距離感がぐっと縮まります。ここが、大事なポイントです。最初の頃は子供が本好きになるための「投資」だと思って、絵本を買い続けましょう。

一番良い方法は、本を子供に直接選ばせることです。正直、私は娘が選ばなければ、怖い絵本を買う事はありませんでした。私が選んで買った本もありましたが、やはり本人が選んだ本の方が楽しく読んでいました。子供が気に入る本に出会うまでは、何冊か買ってみないと分からないかもしれません。

 

ステップ4. 親も一緒に英語の本を楽しんで読む

娘が英語の本を読むときは、子供目線で読むようにしました。

読みながら「こんな事になっちゃうの?」「この人裏切り者だったの?」「本当に起こったらどうしよう?」「次の展開が気になるから早く読んで。」など、娘と会話を混ぜながら読んで、少し盛り上げる事で、本の面白さを子供がもっと感じ取れた気がします。

 

まとめ

日本語・英語問わず、多読は子供にも大人にも言語力を伸ばす上で、今一番効果があると言われています。好きな本に出会えば、自然と英語の語彙力や文法、読解力も合わせて伸びてきます。

私も娘を通して、面白い英語の児童書にたくさん出会えて、英語の表現力も広がりました。多読は子供に限らず英語学習をしている大人にもとても効果があると思います。英語力が中々伸びないと感じた方は、是非洋書の多読をおすすめします。

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